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思い出は、誰かのフィードに置くものじゃない

SNSのフィードは、人生を誰かに見せるためにつくられたもので、思い出すためのものではありません。その違いがなぜ大切なのか、そしてプライベートな記録が本来どうあるべきかについて。

DearMaps チーム · · 5分で読めます

提灯の明かりに照らされた、夜の東京の細い路地

ひとつ試してみてください。いちばんよく投稿しているプロフィールを開いて、三年前までさかのぼってみる。それからカメラロールを開いて、同じ週まで戻ってみる。

プロフィールに並んでいるのは、ほんの数枚の完璧な瞬間です。あの景色、あの夕食、全員がきれいに写った集合写真。カメラロールに残っているのは、実際に起きたことです。バスの窓越しのぶれた一枚、料理の名前を忘れないように撮ったメニュー、同じ夕日を十四回撮り直した跡、もう名前も思い出せない場所への道順のスクリーンショット。

片方は、あなたの人生の記録です。もう片方は、誰かに見せるためにつくったハイライト集。私たちの多くは、後者をまるで前者のように扱ってきました。

フィードは、ほかの誰かのためにある

SNSのフィードは、何から何まで外に向いています。いちばん映える写真を選び、物語に合わない部分を切り取り、見る人を思い浮かべながらキャプションを書く。それは欠点ではなく、フィードとはそういうものです。分かち合うことには確かな喜びがあるし、誰かに見てもらうべき瞬間もあります。

けれどそれは、フィードに残るのが「見せてもいいと思えた人生」だけだということでもあります。道を間違えたおかげで旅でいちばんの午後になったこと、雨の一日をカフェで過ごしたこと、いつか何と引き換えにしてでも思い出したくなる、ありふれた火曜日の散歩。どれも投稿されません。どれも、誰かのためのものではなかったから。

そして、真っ先に色あせていくのは、まさにそういう瞬間なのです。

フィードは順位をつける。思い出しはしない

サービスが昔の投稿を掘り起こしてくるとき、それはその日があなたにとって大切だったからではありません。思い出というものが、人をアプリに呼び戻すのに効くからです。あなたの過去はコンテンツのひとつになり、広告や見知らぬ人の投稿と並べて順位をつけられ、アルゴリズムに都合がよければ表に出され、そうでなければ埋もれていきます。

思い出すという行為は、それとはまるで違います。個人的で、ゆっくりで、たいていは場所から始まる。通りの匂い、窓際のテーブル、子どもたちと登ったあの丘。そのどれがあなたにとって大切なのか、フィードは知りません。知っているのは、何が反応を集めたかだけです。

その棚は、あなたのものではない

思い出をどこかのサービスに預けておくのは、アルバムを他人の家の棚にしまっておくようなものです。棚は並べ替えられることも、つくり替えられることも、撤去されることもある。サービスはルールを変え、機能を終わらせ、アカウントを凍結し、これまでの投稿をすべて書き出すことを面倒な作業にします。どれも悪意からではありません。ただ、そもそもそのためにつくられたものではない、というだけのことです。

思い出を守る仕事は、あなた自身のものです。問題は、どこにしまっておくか。

物語は、もうスマホの中にある

多くの人が見落としていることがあります。人生の記録を残すのに、何かを投稿する必要はないのです。スマホで撮った写真のほとんどは、いつ、どこで撮られたかをすでに知っています。その情報は何千枚もの写真の中に眠ったまま、ほとんど誰もさかのぼらない、日付順のグリッドに並んでいます。

足りなかったのは、思い出ではありません。カメラロールが「保存するため」に整理されていて、「思い出すため」には整理されていないこと。日付はその日を連れ戻してくれません。場所は、連れ戻してくれます。

プライベートな記録が、本来すべきこと

フィードを借りるのではなく、思い出のための居場所をいちからつくるとしたら、きっとこんな姿になるはずです。

  • 最初から非公開であること。 自分で決めないかぎり、何も共有されない。共有するときも、ひとつの思い出ずつ。
  • 場所と時間で、自動的に整理されること。 去年の春をもう一度見つけるために、何千枚もの写真にタグをつけたり、仕分けたり、キャプションを書いたりする必要はないはずです。
  • 観客ではなく、思い出を中心にしていること。 いいねも、フォロワー数も、ランキングもない。あるのはその瞬間だけ。大きく、静かに。
  • 残すのも、消すのも、あなた次第であること。 何かを削除したら、見えないどこかに保管されるのではなく、すべての場所から消えるべきです。

DearMaps は、そのためにつくりました

DearMaps をつくったのは、私たち自身がそんな記録を欲しかったからです。

Magic Scan は、写真に含まれる場所と日付を、サーバーではなくあなたの iPhone の上で読み取り、約1分でカメラロールを地図に変えます。残した写真、動画、メモはすべて端末上で暗号化されます。思い出を Pals と共有したり、フィードに公開したりすることを自分で選ばないかぎり、地図は非公開のままです。公開されるコピーは、写真に隠れたメタデータを取り除いたうえで保存し直されます。思い出を削除すれば、iPhone からも、iCloud のバックアップからも、フィードからも消えます。

トレードオフについても正直にお伝えします。アカウントなしで DearMaps を使う場合、思い出はその iPhone の中にしか存在しません。無料アカウントをつくれば、暗号化された保管庫があなた自身の iCloud に自動でバックアップされます。スマホをなくしても、一年分の思い出まで失うことはありません。

分かち合いたいものは投稿しよう。覚えていたいものは手元に残そう。

投稿をやめるべきだ、という話ではありません。あの景色も、あの夕食も、あの集合写真も、分かち合う価値があります。

ただ、フィードを人生が書き留められる唯一の場所にはしないでください。人生のいちばん美しい部分は、もともと観客のためのものではありませんでした。あなたのためのもので、そしてその場に一緒にいた人たちのためのものだったのです。